風疹の流行と予防接種について
2013年6月25日(火)
今年の風疹患者数が1万人以上(6月9日の時点)と昨年1年間の患者数の4倍以上と、風疹が近年になく流行しております。特に首都圏と近畿地方に多く、篠山市内での発生報告もあります。
風疹は妊娠初期に感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに重い障害を引き起こす(先天性風疹症候群)恐れがあります。妊婦さんが風疹に罹患しないように、社会全体で守っていく必要があります。妊娠する可能性のある方、妊婦さんと接する機会のある方は、特に風疹の抗体をつけておくことが望ましいです。
定期予防接種として風疹ワクチンは、1977年から女子中学生に接種開始となりました。1989年から生後12-72か月の小児にMMRワクチンとして接種開始となっており、48才以下の女性、30才以下の男性は、風疹ワクチンの定期接種対象となっておりました(2006年度から小学校入学前に2期、2008年度から中学1年生に3期、高校3年生に4期の接種をしており、1990年4月2日以降に生まれた方は2回接種対象者)。ただ制度導入直後やMMRワクチンの副反応問題などで、対象となっていても接種されていないことも考えられます。母子手帳などで接種歴を確認してください。ただし一度しかワクチンを接種されていない方は、抗体価が減弱し、十分な免疫を持っていないことも考えられます。血液検査で抗体価を確認するか、2回目のワクチンを接種することが望ましいです。また妊娠中は風疹のワクチンは接種できず、接種した後2か月間は避妊する必要がありますのでご注意ください。ワクチン接種ご希望の方は受付にてお手続きください。